はやぶさ2 模型分解マニュアル 前編

このマニュアルは、はやぶさ2実物大模型たけとよモデルを、展示状態から梱包状態まで分解する手順を示しています。
前編では、本体をテーブルの上に水平の状態に戻すところまでを説明します。

1.使用するネジ類

使用するネジ類です。

2.黒い布を撤去し、スラスターを8個取り外します。

①展示の状態です。ここから分解します。後ろに、テーブルや本体台座、アンテナ用段ボールなど分解・梱包時に使用する部材が見えてます。
②「黒い布」を撤去し、下に隠した部材を取り除きます。
③本体の8つの角に固定されている「スラスター」の、上部の背中の蓋ないしは切れ込みから、指を入れて「M5つまみナット」を緩めて取り外し、スラスターを本体から取り外します。

④前面パネルと背面パネルの「スラスターノズル」を取り外します。

3.前面パネルと、背面パネルを取り外します。

「前面パネル」と「背面パネル」の固定は、
■各パネルの枠の下の部分にある2本の「突起A」が本体のフレームの溝にはまっている。
■本体の上部の左右にある「ボルトB」の先端がパネルの枠の上部の左右の穴に差し込まれてパネルが外れないように固定されている。
という構造になっていますので、外し方に若干の注意が必要です。

①「ボルトB」はここにあります。両側にあります。
②「ボルトB」指でつまみ、パネルのロックが外れるまで緩めます。ボルトBは本体に付けたままにしますので、全部は外さないでください。
③パネルを上方向に平行にずらして、パネル下部にある「突起A」を本体フレームから抜きます。
④「突起A」が抜けたら、パネルを傾けてOKです。
⑤背面パネルも同様な手順で取り外します。
⑥前面パネルに付く「赤外線カメラ」を取り外し、プチプチで包んでプラケースに格納します。
赤外線カメラは、パネルの裏の2つのM5つまみナットで固定されています。

3.底面パネルを取り外します。

「底面パネル」は、本体底部の枠の4か所で「M5つまみナット」で固定されています。また、サンプラーホーンがついている前方向の枠の溝には、本体から出ている2本の「突起」が「はまる」ようになっています。取り外し方は次の通りです。

①現在の状態です。伸縮可能なサンプラーホーンは、展示時には1mの長さに伸びています。
②写真のようにパイプを持ち、2本の連結部分が出てくるところまで引っ張り上げます。サンプラーホーンが引っかかってパイプが持ち上がらない場合は、サンプラーホーンを少し動かして引っかかりを解除して収縮させてください。 連結部が出たら、上部のパイプをネジって取り外し、サンプラーホーン側のパイプの先端部分に木製のストッパを固定し、ねじでしっかり止めて、パイプが脱落しないためのストッパーにします。
9月3日以降写真と異なります。外した延長パイプは、本体のコロ付き台座にテープ類で固定しておきます。
④【作業前情報】「底面パネル」は、本体底部の枠の4か所で「M5つまみナット」で固定されています。また、サンプラーホーンがついている前方向の枠の溝には、本体から出ている2本の「突起」が「はまる」ようになっています。
⑤「底面パネル」を落下しないように前後で二人で支えた状態で、本体との固定用の4か所の「M5つまみナット」を外します。
⑥底面パネルの後ろ側を少し下げて、4か所の固定部の「ねじ」が本体の金具の穴から抜けるぎりぎりの位置で支持します。その状態で、サンプラホーン側の本体枠から出ている「突起」が底面パネルの枠の溝から抜けるまで、底面パネルを平行にずらします。抜くのにはやや力が必要です。
⑦底面パネル全体を取り外します。地面に置くときは180度ひっくり返して置きます。

3.本体台座を取り付けて、本体をテーブルの上に水平の位置に戻します。

①まず本体の下に模型に同梱されている「テーブル」を置きます。本体が水平になったときに本体の中央を支持できるような位置に置きます。テーブルの脚が正しくロックされていることを確認してください。
②2つのコロがついた「本体台座」を前後に2箇所固定します。それぞれ「M6つまみのみナット」と「M6六角ボルト」「ワッシャ1枚」の4セットで固定します。(合計8セット)
写真の位置での固定も忘れずに。ワッシャは木材とM6つまみのみナットとの間に入れます。
⑤はやぶさ2の本体は、地震の際に倒れないように、パドルを支える40ミリ角の「パドル支持柱」と、免振台座のフレームとの間で、「ロックワイヤー」により固定されています。ロックワイヤーはゆるく固定されているので、地震の際にはパドル支持柱は免振台座のフレーム上をスライドします。
⑥ロックワイヤーの片方の端をカルビナから外し、ロックワイヤーを取り外します。(このロックワイヤーは梱包時に、折りたたみ椅子の吊り下げに使います。
★注意★
本体の重心はバランス的に倒れない位置にあるため、ロックワイヤーを外しても倒れることはありませんが、念のためロックワイヤーを取り外してからは、本体が倒れることがないように注意してください。
⑦「パドル支持柱」と「左側パドル」の連結部を手で持って、本体全体を水平状態へ戻し、本体を「テーブル」で支えるようにします。バランスが取れているので一人で作業可能ですが、テーブルと本体の位置を合わせるように、本体の位置を調整しながら降ろしてください

以下の動画は、組み立て時の様子です。分解の時はこの逆を行います。参考にしてください。

はやぶさ2実物大模型たけとよモデル35度傾斜姿勢への移行は、こんなに軽々!バランスと三角形構造のなせる技!

間瀬 康文さんの投稿 2019年8月2日金曜日

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